パニックからの逃げ方
これは、例え話なんだけれども、
辛い事で頭の中が一杯になっていた時に、
唐突に「かつおぶし」を頭に浮かべる。
削られた後じゃなくて、削られる前の、乾いた肉塊の状態。
この状態のかつおぶしとは、自分と関わりを持つ存在じゃない。
つまり、かつおぶしは自分の人生を歩むにあたり重要なものでもなければ、自分を追い詰めようとする放っておくわけにはいかない存在ではない。
自分と関わりをもつ存在の数なんかより、かつおぶしみたいなものの方がこの世界にはずっと多い。
それを思い出すことで、心が幾分楽になるのだ。
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問題は、今までそれを無意識下で実践していたにも関わらず、ほとんどが有効に働いていなかったことだ。
理由は、かつおぶしを思い浮かべるに留まらず、かつおぶし作りに携わる人のことまで深追いしてしまうからだ。
かつおを釣り上げる漁師さん、釣れたかつおを卸売りする業者さん、買ったかつおを乾燥させる職人さん、さらに言えば乾燥されるかつおそのもの……
色んな人(とかつお)が今日も人々にかつおぶしを提供すべく自分の役割を果たしているのに引き換え、自分と来たら……と一周回って振り出しに戻ってしまうのだ。
辛い事が頭の中で一杯になる原因は大抵、やるべきことをやらない、つまり、自分と関わりをもつものについて向き合わないことによるものだ。だからいつまでも自分の役割を遂げない、というかそれ以前に、探さない、それで辛くなる………(だからやるべきことをやれない(以下ループ))
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最近、まずそのループを脱する為に、余計な事を考えない、つまり何か頭の中で深追いするタネが、川に流れる大きな桃(中身はやぶ蛇)のようにドンブラコドンブラコ流れてきても、すくって、桃をカチ割ろうとしない事をやっている。これがまあ平静さを保ち続けられる点ではすこぶる有効に働いている。
すると連鎖的に、今までトラブル対処の別のアプリケーションとして働いていた「かつおぶし.exe」も正常に働くようになった。かつおぶしの事だけを考えて、それ以上の事を考えずに済むようになった。
しかし平静さを保つだけでは事は進まない。面倒くせえ世界だな
実際にやるべきことに手をつける為には、更なる別のプログラムが必要だが、それはまた別のお話し。
つづく(かどうかは不明)